ドーパミンとオキシトシンが大量放出されることになった”Crack6”の夏ツアーが見事完結！

ドーパミンとオキシトシンが大量放出されることになった”Crack6”の夏ツアーが見事完結！

ドーパミンとオキシトシンが大量放出されることになった”Crack6”の夏ツアーが見事完結！
20th Anniversary Best Album「EVER BLESSING」の配信リリースも7月31日に決定!!

ネオンピンクのスタッズ付きライダースに、ブラックデニムの柄パンツ。グラマラスなロックスターにしか着こなせない派手な衣装をまとったMSTRが、この夜ツアーファイナルとなった渋谷REXのステージ上にて繰り広げてくれたのは、エキサイティングかつダイナミックなロックショーそのものだった。

「渋谷！元気ですか？いやでも、今この会場の中で一番「元気ですか？」って訊かなきゃいけないのは俺かもしれない。…とにかく、暑い！ここまでのツアーは毎回このライダースで行けたんだけど、今日は暑くてやばいです。やっぱ、ファイナルだからなのかな。いつもより3リットルくらい多く汗をかいてる気がします(笑)」（MSTR）

６月から始まっていた［Crack6 TOUR 2024 BABEL69］を、このたび７月５日と６日にわたった渋谷REXでの２デイズ公演にて盛大に締めくくったのはCrack6だ。Crack6とはPENICILLINのギタリスト・千聖がバンドとは一線を画するかたちで“MSTR（ミスター）”と名のり、2003年から現在に至るまで展開して来ているソロプロジェクトとなる。

ちなみに、Crack6は今回のツアーを始めるのにあたり最新音源となるパンフレットCD『BABEL69』を完成させており、このツアーファイナル当日もライヴの冒頭を飾ったのは新曲「BABEL」で、これはMSTRいわく「旧約聖書の中で描かれてる“バベルの塔”の話」をモチーフとして作った楽曲だったそう。今回のライヴでは、その「BABEL」のみならず同時収録の「evil」も本編のセットリストに織り込まれており、我々は最新のCrack6の音と既存楽曲たちが絶妙に配合されたライヴを楽しめるようになっていた。

なお、前述したMCはライヴ後半戦へと向けた場面でのMSTRによる言葉で、このあとのラストスパートに向けてはライダースをいさぎよく脱いでの軽装へとチェンジし、よりMSTRのギタープレイやライヴパフォーマンスがさらに激化したことは言うまでもない。また、アンコールではMSTRから以下のような言葉が観衆へと伝えられることになったのも印象的な一場面だった気がする。

「ライヴで盛り上がってる時、みんなの脳内にはドーパミンっていう脳内物質が分泌されてるらしいんだよね。当然それも凄く大事だと思うんだけど、もっとこのライヴっていうものを楽しむために俺はみんなと“共有”したいんだよ。人間同士が何かを共有する時には脳内では別のオキシトシンっていう脳内物質が出ていて、それは絆をつくるホルモンらしいです。つまり、この同じ時代に生まれて、俺の音楽を媒体として、みんながこうしてCrack6のライヴに来たいって思ってくれたっていうことは、みなさんの脳内でオキシトシンが分泌されてる“仲間”になってるわけです。みんなで共感性をもっと高めていこうぜ！オキシトシン、Yeah！！」（MSTR）

ほぼ全曲でギター＆ヴォーカルをつとめるMSTRが、敢えてギターを置きマイク１本でオーディエンスと対峙することになった『BABEL69』収録の新曲「“D”」では、まさにこの空間に居合わせた者たちの脳内でドーパミンにプラスしてオキシトシンまでもが大量放出され、場内にことさらの一体感が生まれたのではないだろうか。その一方で、ステージ奥のLEDスクリーンに“オキシトシン＝絆のホルモン”の文字が躍っていたのもなかなかインパクトが強い演出だったように思う。

そのうえ、ダブルアンコールでは再びの「BABEL」や、MSTRの華麗なるタッピングやエモいチョーキングが炸裂した「破壊不可能」でさらなる盛り上がりをみせただけでなく、当初の予定にはなかったにも関わらず「もう１曲やるか！ファイナルだしな！！サービスだぞ、愛してるからな！！！」というMSTRのありがたい掛け声から「NEO」がプレイされることに。ここではMSTRがCrack6のフラッグを高く掲げつつ、素晴らしきロックショーのフィナーレを飾ってくれたのだ。まだ梅雨明け前の時期ではあったものの［Crack6 TOUR 2024 BABEL69］は、盛夏のごとき最高潮のバイブレーションを感じさせてくれる空間とあいなったのである。夏にはPENICILLINでのライヴ［祭り2024 ］が開催されるほか、9月にO-JIRO 、10月には千聖のバースデーライヴもそれぞれ2デイズ形式にて開催されるため、しばしCrack6での活動は一旦おあずけとはなる。が、なんと今回のライヴで演奏された新曲「BABEL」と今年１月にリリースされた20th Anniversary Best Album『EVER BLESSING』は各音楽配信サイトにて公開決定したとのことなので、まず当面は音源たちをあらためて楽しんでいただくとして。

やがて来る秋には、恒例の”クレモン“ こと［Crazy Monsters Halloween Party 2024］が10月26日＆27日にMSTRのオーガナイズによって盛大に執り行われ、２日間ともCrack6は出演が決定。こちらについてもぜひご期待をいただきたい！
取材：杉江由紀
写真：折田琢矢

Crack6 TOUR 2024 BABEL69 TOUR FINAL
2024年７月６日（土）東京・渋谷REX

SE
１、BABEL
２、衝撃
３、What’s is TRUE?
４、HEAVEN
５、FIGHT BACK
６、CODE NAME “666”
７、Exile
８、Re-Born
９、ftte#6
１０、Break The Darkness
１１、evil
１２、Wake up
１３、狂瀾 -20th Anniversary ver.-
１４、Crazy Pocker Face
１５、CODA
１６、EVER BLESSING

En.１
１７、“D”
１８、SPEED FREAKER
１９、破壊不可能

En.２
２０、BABEL
２１、Set me free
２２、NEO