【ライブレポ】解散以来8年ぶり、オリジナルメンバーでの1日復活。果たして「くりから。」は成仏(!?)できたのか?

2008年、その活動に終止符を打った「くりから。」が、この度オリジナルメンバーで一夜限りの復活を果たした。今回は、狂騒の夜となったその復活ライブの模様をお伝えしよう。

 初めまして。今回のライブレポを書かせていただきます相馬ジュン平と申します。
「誰だよ」と思う方がほとんどだと思うので簡単に自己紹介をさせていただくと、2008年まで「くりから。」というバンドでボーカルを務めていた者です。つまりこのライブで歌っていた者です。
はい。歌っていた立場でレポを書かせていただくことになりました。

「自由にやっていい」ということなのですが…正直どうしたらいいものか。
何せライブレポを書くこと自体が初めての経験ですし、しかも今回は「自ら出演したライブのレポを自ら書く」っていう、『スラムダンク』の桜木花道もビックリのリバウンド感あるじゃないですか。初体験って普通自分以外の人とするものじゃないんですか?自分でするのを初体験って呼んじゃっていいんですか?

実際考えますよ。メンバーの描写だって…ねえ。
タイトなリズムが…とか、ソリッドなギターが…とか、身内に言うのも何か照れるし。
読んでて「お前、言う?」ってなっちゃいませんか?僕なっちゃうな〜。

うーん…。

じゃあもう今回くりから。のレポは無しにして、僕が少年時代に初めて見に行ったB’zのライブレポにしませんか。そうしましょう。ではよろしくお願いします。

——1995年、8月25日、千葉マリンスタジアム。
SEが終わり、『Blowin’』のイントロで場内のボルテージは早くも最高潮へ。
若干遅れ気味の開演に、観客は逸る気持ちを隠せない様子だ。
湧き上がる歓声の中、登場したのはボーカルの稲葉浩志。
「NY」と書かれたテンガロンハットを目深に被ってステージに現れた彼は、まるで客席のテンションを手玉に取るカウボーイの如き…

…ダメですか。B’zレポ。
このテンガロンハットは勝新太郎さんから譲り受けたもので、それについてもめっちゃいいエピソードがあるんですけど…それでもダメですか。自由が過ぎますか。

分かりました。じゃあ前置き長くなりましたが、くりから。のレポ行きましょう。
ここまで読んで更に続きを読もうと思ってくれるような奇特or優しさが有り余る方なら、きっと最後までお付き合いいただけますよね。それでは改めてよろしくお願いします。

——そんなこんなで時は流れ、舞台は2016年、2月7日の浦和ナルシス。

復活の幕開けを飾ったのは『ラバーズコネクション』。
解散まで、何度もくりから。のライブのオープニングを飾ってきたお馴染みのナンバー。
思ったよりはブランクを感じさせないドラム・慎の割とタイトなリズムを皮切りに、らやのベース、神谷英希、るん。のギターが重なり、永く止まっていたくりから。の時間が再び動き出す。
そんな瞬間を刻み込むようなボーカル・相馬ジュン平(僕)の手拍子に、客席も手拍子で応える。

そんな感じのスタートでした。
客席の人数的にはB’zの千葉マリンスタジアムには負けるけれども、熱量的には決して負けていなかった…と思います。嬉しかった。そしてみんな細かいフリをよく覚えているなあと感心しました。
気の利いた煽り文句が全く浮かばなかったから最初は無言で手拍子していたんですけど、「逆に堂々としよう」と考えをシフトできたのは8年という歳月の賜物かと…。

1曲目が終わり、僕こと相馬が上げっぱなしの右手を振り下ろすのを合図に、2曲目『憂夜雑思』へ。
「うきよぞうし」と読むこの曲は、ライブでの盛り上がりに定評があったアッパーチューン。イントロで腕を上げたり下げたり、サビでは逆ダイしたりと、やっていて楽しい曲です。
恐らくノッてる方も楽しいとは思うんですけど…どうでしょう。もし今になって「実はずっとつまらなかった」って言われたら逆に笑います。そんな曲。

そしてMCへ。

僕は今も昔も良くも悪くも割と長めのMCでお馴染みなのですが、今回は短くしようと決めていました。
何せ通常ブッキング。何せ30分。
曲数的にも時間ギリギリなのに、更にMCが長くなったら…どうなると思いますか?
正解は「後で事務所で怒られる」です。
とにかく「8年ぶりに復活した僕たちが、今日は成仏しに来ました!」という決め台詞だけ決めて、後はシンプルに済ませました。

せっかく考えた決め台詞へのイマイチめなリアクションにフライング成仏しかけつつ『18』『背景サクラメンタル』と続けて2曲。
両曲ともメンバーチェンジを経る中で生まれた曲で、オリジナルメンバーで披露するのは今回が初めてのこと。
別れをテーマにした2曲ですが、そんな曲をこうしてまた再集結したメンバーで演奏できたことに、中々感慨深いものがありました。
『背景サクラメンタル』の最後に

—拝啓、違う夢に生きる人よ。
離れていても大切な人よ。
これから君が歩く道の先に、
大きな幸せがありますように。

という歌詞があるのですが、そこで僕はメンバーと客席をそれぞれ見ながら、精一杯の気持ちを込めて歌わせていただきました。
きっと他のメンバーも、再会の喜びと、もう間もなくライブが終わることへの名残惜しさがあったんじゃないかなと思います。どうでしょう。分からないのでLINEで聞いてみます。

2曲終わり、何となく落ち着いた空気になったので「このまま成仏しちゃってもいいんじゃないかな?」とは思ったのですが、一応ラストも控えているし、勝手に逝っちゃうっていうのも男として良くないと思ったので、客席に問いかけました。

「ラスト行けますか!」
「悔いなく成仏できますか!」
「成仏させてくれますか!」

煽りとしてどうかしていますが仕方ない。復活したからにはきっちり成仏しておかないと、また出てきちゃうので。

そんなどうかしている煽りで始まったのは『狂騒ディスコティック』。
タイトル通りダンスで客席とステージが一体になれる、くりから。の代表曲とも言えるナンバーです。
「短い復活劇もこれがラストだ」っていう気分で、現世に未練を残さないように全力で歌って踊らせていただきました。
客席もメンバーも、この曲が間違いなく一番テンション高かったと思います。

こっちもテンションが上がって、曲の終わりに「皆さん成仏できましたか!」って、何度も聞いてしまいました。
…まあ、肝心の僕が成仏できなかったのでもう1曲やるんですけど。

というわけで、「僕は(成仏)できません!」という叫びをきっかけに、この日本当の最後となる曲『アトノマツリ』に突入。
この曲は頭を振ったり逆ダイをしたりのいわゆる「煽り曲」で、その煽り文句も「ソレソレソレ!」とか「ワッショイ!ワッショイ!」とか割と偏差値の低そうな感じなので、一切の煩悩を振り払うには打ってつけだと思い、この日のラストに持ってきました。
気の済むまで煽り倒して、暴れ倒して、くりから。メンバーは満足そうに消えて行きましたとさ。

以上がこの日行われたくりから。復活ライブの一部始終です。
果たして長い時間を経て復活したくりから。は、この夜でちゃんと成仏できたのでしょうか。
もしかしたらこの世に未練を残したまま、どこかを彷徨っているかもしれません。
ほら、今これを読んでいるあなたの後ろにも…。

(おわり)

TEXT:相馬ジュン平
smJPblog
http://smjp.jugem.jp

2016年2月7日 浦和ナルシス
くりから。(1日復活)
Vocal:相馬ジュン平
Guitar:るん。
Guitar:神谷英希
Bass:らや
Drums:慎

〈セットリスト〉
1. ラバーズコネクション
2. 憂夜雑思
3. 18
4. 背景サクラメンタル
5. 狂騒ディスコティック
6. アトノマツリ


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